2025年大阪・関西万博

2025年大阪・関西万博は、1970年大阪万博、2005年愛知万博に続き、日本では3度目に開催される国際博覧会です。

2025年大阪・関西万博

主催者は今回の万博には161にのぼる国と地域、そして9つの国際組織が参加し、2800万以上が来場すると見込んでいます。

「いのち輝く未来社会のデザイン」

2025年大阪・関西万博は、万人にとってよりよい暮らしと未来に向かうべく、国や民族などのあらゆる垣根を越えて人々が地球規模で協力することを呼びかけます。また、人間一人一人がいかに、自らの望む生き方を考え、それぞれの可能性を最大限に発揮できるようにするかを模索します。

公式テーマ

いのち輝く未来社会のデザインを模索すべく、万博では3つのサブテーマが設けられています。

いのちを救う(Saving Lives)

人の命を救い守る取り組み、医療の向上、防災力強化による安全確保、自然との共生による環境保全

いのちに力を与える(Empowering Lives)

一人ひとりの暮らしを豊かにしつつ可能性を広げる取り組み、ICTを活用した質の高い教育、スポーツや食を通じた健康寿命の延伸、AIやロボット技術による人の能力の拡張

いのちをつなぐ(Connecting Lives)

一人ひとりがつながり、コミュニティを形成して社会を豊かにできるようにする取り組み

ミャクミャク

2025年大阪・関西万博では、人懐っこいミャクミャクが公式キャラクターとして活躍します。赤と青の不思議な姿は、分裂したり増えたりする細胞と命の源である水を表現しています。その名前には、人々の知恵、技術、歴史、文化などを「脈々」と受け継いでいくとの希望が込められています。

会場

2025年大阪・関西万博は、大阪湾に浮かぶ人工島の夢洲で開催されます。

会場を囲む大屋根リングは高さ20メートル、内径約600メートル、周長2キロと、世界最大の木造建築です。

革新の場

今回の万博では、空飛ぶクルマなど日本の先端技術も紹介され、水素燃料電池船が会場までの旅客輸送を担います。開催期間中を通じてキャッシュレス決済が全面導入されます。万博史上初の全面キャッシュレス化により、日本全国でも電子決済の普及が図られます。

万博の理念

国際博覧会(万博)では、さまざまな国と地域が経済、文化、観光などの分野で広く情報発信して交流を深めることができます。オリンピックやFIFAワールドカップとならび世界に広く知られたこの一大イベントは、5年に一度開催されます。

万博は、1851年ロンドン万国博覧会を皮切りに、世界各国から要人や政府代表、取引先開拓に奔走する実業家、見物客などさまざまな人々で賑わってきました。世界が一同に会するその会場では、国別パビリオンの展示を見学し、各種イベントに興じ、コンサート、ファッションショー、実演を楽しみ、画期的な発明や先端技術に触れることができます。

実は世界でお馴染みのエッフェル塔も1889年パリ万博をきっかけとして建設されました。

ブリュッセルを代表するアトミウムをはじめとして、万博開催のために建設された建造物は今でも開催都市で親しまれています。

当初、万博は知見を共有し、科学の進歩を広く紹介する場とされていましたが、やがて社会が直面する課題、技術開発や今後の展望について意見を交換する場にもなりました。また、パビリオンでの展示やイベントを通し、さまざまな来訪者が各国や地域について学びを深め、新鮮な角度から再発見するきっかけともなってきました。万博は、参加国にとっても、経済交流を深めるだけでなく、自国の文化、価値観、伝統、観光名所などについて広く知ってもらう重要な場です。

 

2025年大阪・関西万博