ポーランドは長年にわたり、協賛企業や団体の支援を得ながら、国際博覧会の場で、経済、文化、自然資源を世界に紹介してきました。見事なパビリオン建築も、ポーランド人の創造力を伝える顔となってきました。
ポーランドは150年以上にもわたり国際博覧会に参加してきました。1867年のパリ万博では、ピアノメーカーのマウェツキ、マクシミリアン・ファヤンス写真スタジオ、トロッツェル金属工具製作所が出展しました。1873年ウィーン万博、パリ万博(1878年と1889年)、1893年シカゴ万博では、ポーランド人は表彰も受けています。
1920年代にはポーランドの経済力、歴史、製品を世界に披露すべく、国別パビリオンも設けられるようになりました。1939年ニューヨーク万博に参加したポーランドは、第二次世界大戦の戦禍に巻き込まれていきます。
ようやく1992年セビリア万博を皮切りに、ポーランドは、1998年リスボン万博、2000年ハノーヴァー万博、2005年愛知万博、2008年サラゴサ万博、2010年上海万博、2015年ミラノ万博、2017年アスタナ万博、2021年ドバイ万博に参加を果たします。ドバイでは「自然に根付いた創造力」をテーマにしたポーランドパビリオンが最優秀内装部門で主催者から銀メダルを受賞しました。
2020年ドバイ万博
中東初開催となった2020年ドバイ万博では、ポーランドパビリオンは国別パビリオンの中でも特に注目を集め、大勢の来館者を迎えました。中型パビリオンの最優秀内装部門では、国際博覧会の監督と規制を担う博覧会国際事務局から銀メダルを授与されました。
2015年ミラノ万博
ミラノ万博は、「地球に食料を、生命にエネルギーを」をテーマに2015年5月1日から10月31日まで開催されました。ポーランドは国別パビリオンでの展示を通し、奥深い文化、人々の伝統、革新、そして未来への展望を示す貴重な機会を手にしました。
2010年上海万博
上海万博は、「よりよい都市、よりよい生活」をテーマに、持続可能な都市開発、都市革新、環境保護に焦点を当て、2010年5月1日から10月31日まで開催されました。伝統の切り絵の模様をモチーフにしたポーランドパビリオンの外観は、来訪者を魅了しました。
2005年愛知万博
愛知万博は、「自然の叡智」をテーマに、2005年3月25日から9月25日まで開催されました。ポーランドパビリオンでは、滑らかに曲げた鉄の骨組みをモジュール状に組み、白い枝編みで覆うという試行を凝らした外壁工法が採用されました。展示では、主にフリデリク・ショパンとヴィエリチカ岩塩坑が紹介されました。
2000年ハノーヴァー万博
ハノーヴァー万博では、「人間・自然・技術」をテーマに、技術の進歩と人の暮らし、そして自然の調和が模索されました。19世紀の小さな町や木造建築の邸宅を彷彿とさせるポーランドパビリオンでは、地域色あふれる各県が企画や発表を分担しました。