ポーランド、オーストリア、日本をつなぐ音楽の架け橋 ― ポーランドパビリオンでの心揺さぶるコンサート

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2025年8月4日~5日、ポーランドパビリオンにて、ヴァイオリンとピアノによる特別な2公演がオーストリアパビリオンとの協力のもと開催されました。

Bridge Between Cultures(文化の架け橋)とは、海外アーティストを迎え音楽を通して異文化間の対話を促進する芸術交流プログラムです。今回の公演では、オーストリアと日本の才能あふれる音楽家がポーランドパビリオンのステージに登場しました。

ヴァイオリニストのユリアン・ヴァルダー氏は、将来を嘱望されるオーストリアの若手演奏家のひとりであり、ニューヨーク国際芸術協会(NYIAA)ヴァイオリンコンクールでのグランプリ、ベルギーのアルテュール・グリュミオー国際ヴァイオリン・コンクールでのグランプリ、ドイツのアンリ・マルトー国際コンクールでのグランプリなど、数々の名誉ある賞を受賞しています。

共演したピアニストの大淵真悠子氏は日本出身で、ウィーン、ザルツブルク、ミュンヘンの各音楽大学で教鞭をとるほか、堺国際ピアノコンクールおよびデュッセルドルフのアントン・ルビンシテイン国際コンクールでも第1位に輝いた経歴を持ちます。

二人の演奏家は、ポーランドとオーストリアの音楽的伝統にインスピレーションを得た意欲的なプログラムを披露しました。演奏曲目には、ヘンリク・ヴィエニャフスキの華麗なるポロネーズ第1番ニ長調Op.4リヒャルト・ワーグナーのロマンス(アルバムの一葉より)、さらにバルトーク・ベーラ、フリッツ・クライスラー、モーリス・ラヴェルの作品など、古典から近現代にわたる名曲が並びました。巧みに構成されたプログラムは、オーストリア人ヴァイオリニストと日本人ピアニストそれぞれの卓越した技巧と表現力、そして二人による見事な音楽的対話のシナジーを浮き彫りにしました。演奏は、ポーランドパビリオンを訪れた観客から温かい拍手で迎えられました。

本公演は、先日ベルギーパビリオンとの共催により実施されたコンサートに続く、国際的な文化協力の一環として開催されました。

Fot.: A. Stykowski / PAIH

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