Luma Milanówek ― ローカルソウルを持つコンテンポラリーブランド

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Luma Milanówekは、地元の伝統と現代性が調和し合うことで独創性を生み出す、ポーランドのブランドです。100年以上続く地域の絹織物の伝統に深く根ざしながら、遺産を大切にしつつ、地域・国家のアイデンティティを継承していきます。

同ブランドが提供するのは、単なるシルクアクセサリーではありません。偉大なポーランド人に着想を得たスカーフやポケットチーフ、万年筆を通して、繊細で自然な愛国心のかたちを提示しています。それはスローガンでも、説教に近いものでもなく、ましてや教科書的なヒーロー像でもありません。日常の装いの一部として、ポーランドのアイデンティティを映し出すシンボルを身にまとう方法なのです。

このアプローチを最もよく体現しているのが、ポーランドの歴史的偉人をモチーフとしたコレクションです。フリデリク・ショパン、マリア・スクウォドフスカ=キュリー、ニコラウス・コペルニクス、アダム・ミツキェヴィチ、ヴィスワヴァ・シンボルスカ。そこにあるのは有名人の肖像をあしらった、一般的な土産物ではなく、それぞれの人生や功績を象徴的に、オリジナルのグラフィックデザインで解釈し直した作品です。そのデザインをシルクスカーフに落とし込むことで、ひとつひとつのアイテムが物語を語り、感情を呼び起こします。こうしてブランドは、派手さではなく知性・エレガンス・スタイルをもって「ポーランドらしさ」に敬意を表しているのです。

偉大な知性たちからインスピレーションを得たこのコレクションは、新しい愛国心のかたちを提案します。それは日常的で、控えめで、さりげないものです。ミツキェヴィチの小説『パン・タデウシュ』をモチーフにしたスカーフスクウォドフスカ=キュリーの発見を象徴するポケットチーフあるいはショパンの名が刻まれた万年筆を身につけることは、ポーランドの遺産への誇りを慎ましやかに表現する方法となります。そして同時に、身につける人が自らのアイデンティティを深く重ね合わせる手段ともなるのです。なぜなら、創造性、強靭さ、誇り、そして強い想い――これらは長らくポーランド人の特徴とされ、偉人たちのこのような遺産が絹の上に再解釈されているからです。

その結果生まれたコレクションは、ポーランドからの贈り物として理想的な、唯一無二のオブジェクトの数々です。海外からの訪問者にとっても、自国の遺産を大切にしながらモダンな美意識を手放したくない人々にとっても魅力的な存在です。ルマ・ミラヌヴェクは、歴史や文化への巧みな参照が若く現代的なファッションブランドを力強く推進できることを示しています。そして、ファッションは単に美しいだけでなく「意味を持つ」ことができるのだと証明しているのです。この視点に立てば、スカーフはもはや単なるアクセサリーではなく「ステートメント」となります。結局のところ、衣服は常に私たちについて何かを語ってきました。かつては社会階級を示し、今では私たちのアイデンティティや価値観を映し出すものとして。

Fot.: A. Stykowski / PAIH

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