大阪・関西万博開幕まであと30日~ポーランド。未来を切り拓く遺産~

2025年4月13日、大阪で2025年日本国際博覧会が開幕します。ポーランド共和国は『ポーランド。未来を切り拓く遺産』というスローガンのもと、過去の世代が築いてきた豊かな遺産からインスピレーションを得て、それを未来への推進力としていくことの重要性をアピールします。
2025年日本国際博覧会へのポーランド出展に伴う経済関連イベントの中でも特に重要なのが、2025年5月20日にヒルトン大阪で開催される日本・ポーランド輸出フォーラムです。
2025年3月13日にポーランドで行われた記者会見で、クシシュトフ・パシク開発・技術大臣は以下のよう強調しました。
「ポーランド経済は成長を続けています。ここ数年の間に、他のヨーロッパ諸国が影響を受けやすかった様々な危機に対し、ポーランドは高い耐性を持っていることを示してきました。大阪の地でも、我々はこの強さをアピールしたいと考えています。ポーランド経済のプロモーションに関しては非常に意欲的な計画を
立てています。対日輸出促進を目的とする経済フォーラムをはじめ、世界的な関心が高い分野、特に先進技術、エネルギー産業、さらに再生可能エネルギー産業などに焦点を当てていきます。また、投資促進に関するイベントや視察、ネットワーキングも予定しています。こうしたプログラムが、多くの企業にとって非常に良い成果をもたらすことでしょう。」
さらに、こう述べました。
「ポーランドパビリオンとその周辺で展開されるプロモーションは、多くの点で特別です。斬新なデザインが施された建築と空間も、そのうちの一つです。ポーランドパビリオンならびに大阪・関西万博は、このようなイベントを通じてポーランドがさらなる成功に向かって踏み出すための重要な一歩となるでしょう。」
また、2025年日本国際博覧会ポーランド政府代表のヤツェク・トムチャック氏は以下のように述べました。
「2025年国際博覧会は、ポーランドを世界にアピールする絶好の機会であると同時に、最高レベルの関係を構築し、経験を共有するための場でもあります。。目まぐるしく変化する世界において、ポーランドは伝統と現代性を融合させた国であり、テクノロジーや持続可能な開発、国際協力における我々の革新的な取り組みが、ビジネスや学術分野に新たな展望を切り拓いていくことを示したいと考えています。大阪でのポーランドパビリオンの出展は、長期的なパートナーシップの構築につながり、世界経済・文化における我が国の存在感をより一層高めると確信しています。」
大阪・関西万博のポーランドパビリオン
万博において、ポーランドは伝統的価値観に基づきながらも未来を形作る先進的なテクノロジーやソリューションを紹介します。ポーランド社会の礎である伝統を守りつつ、グリーンエネルギー、デジタルトランスフォーメーション、人工知能(AI)などの革新的技術を発信すると同時に、自国の文化、伝統工芸、音楽、芸術への敬意も示していきます。ポーランドは、「Saving Lives(いのちを救う)」をテーマとしたセービングゾーンに約1000平方メートルのパビリオンを設置します。
「ポーランドパビリオンの建築コンセプトは、『ポーランドの創造性の波』が国境を越えて世界へ広がっていく様子をイメージした造形に基づいています。また、館内の参加型展示を通じて、世代を超えて受け継がれてきた『創造性の遺伝子』を体感し、より良い未来のために行動する意欲を高めていただけます。」と、2025年日本国際博覧会におけるポーランド共和国出展プログラム構想の共同作成者である、ポーランド投資・貿易庁のマリア・オストゥロフスカ万博副部長は述べています。
大阪・関西万博におけるポーランドパビリオンのプログラム
ポーランドは、大阪・関西万博出展に際して以下の方々をパビリオンのアンバサダーとして迎えます。
- スワヴォシュ・ウズナンスキ⁼ヴィシニェフスキ氏
技術者、科学者、宇宙飛行士で、今年中に国際宇宙ステーション(ISS)へ飛行予定。
- クシシュトフ・インガルデン 氏
建築家、ポーランド学術アカデミー会員、ポーランド学術アカデミー会員、文化功労賞受賞者、在クラクフ日本国名誉領事。
- ロベルト・コジェニオフスキ氏
元陸上競技選手、競歩選手、オリンピックで4つの金メダル、世界選手権で4つの金メダル、そしてヨーロッパ選手権で2つの金メダルを獲得。
- 海老原由佳氏
日本人バレエダンサー。2011年9月よりワルシャワ国立オペラ劇場に所属。2013年9月以降同劇場のプリンシパルを務め、2020年1月からはポーランド国立バレエ団のプリンシパルを務める。
ポーランドパビリオンが展開するビジネスプログラム
ポーランド投資・貿易庁はパートナー各機関と連携し、世界最大規模のプロモーションおよび経済イベントである大阪・関西万博において、ポーランド企業が日本市場へ進出するための数多くのビジネス支援施策を準備しました。
「ポーランド投資・貿易庁は、各種パートナーと協力しながら、世界最大規模のプロモーション・経済イベントである万博の機会を最大限活用し、ポーランド企業が日本市場に参入するためのさまざまなビジネス促進プログラムを提供しています。」と、ポーランド投資・貿易庁万博部長で、2025年日本国際博覧会ポーランド政府副代表を務めるエリザ・クロノフスカ・シヴァク氏は述べました。
さらに、以下のように説明しました。「外交面においては、大使館をはじめとした外交機関や政府機関の高官がプロモーション活動に積極的に携わっています。ポーランドと日本間の公式訪問など二国間の活動のみならず、特にポーランドがEU理事会議長国を務める時期であることから、EU加盟国間における多国間活動にも取り組んでいます。」
大阪・関西万博におけるポーランド関連イベントの開催
大阪万博におけるポーランドのプロモーションプログラムは、会議や討論会からワークショップや研究プロジェクトまで、100以上のイベントから構成されています。これらは、ポーランド国立学術交流庁(NAWA)、ポーランド政府観光局、ポーランド映画芸術院、ポーランド国立映像アーカイブ、クリエイティブ産業開発センター、さらにはポーランド国立フィルハルモニア、アダム・ミツキェヴィチ・インスティトゥートを含む100か所のパートナー機関と協力し実施されます。ポーランド文化にゆかりのある日本人アーティストも招聘される予定です。展示やコンサートといったプログラムは、2025年3月30日から10月23日まで大阪市街地でも展開され、幅広い観客へと届けられます。
さらに、国立フレデリック・ショパン研究所の音楽リサイタルは、ポーランドパビリオンにおいて半年間にわたり毎日3回開催される予定です。EXPO期間中、大阪には優れたポーランドの芸術家、音楽家をはじめ、著名人が訪れます。また、ウーマンズ パビリオンでは、ポーランド投資・貿易庁の招へいにより素晴らしいポーランド女性たちが万博来場者の皆様と交流します。
ポーランド投資・貿易庁の協力のもとポーランド国立学術交流庁が主催した「大阪・関西万博国際科学イベントコンテスト」にて選ばれたポーランドと日本の大学間の15件の共同プロジェクトが、ポーランド科学・教育振興プログラムの一環として実施されます。加えて、万博期間中には、ポーランドパビリオンではポーランド科学・教育の日(4月22日~26日)の特別プログラムとして、次のイベントを行う予定です。
・ポーランド・地球の日
・ポーランド・女性科学者の日
・ポーランド・医療従事者の日
さらに、ヤヌシュ・コルチャック氏の著作を通して経済教育の理念を紹介するイベントも行われます。
このほかにも、海洋エコロジーと社会におけるメンタルヘルスをテーマにした2つの国際学術会議の開催も予定されています。
2025年日本国際博覧会期間中、ポーランドパビリオンでは以下のような重要イベントが多数予定されています。
・ポーランドパビリオン開館式(2025年4月13日)
・5月3日憲法記念日(2025年5月3日)
・ポーランドEU理事会議長国記念日(2025年6月30日)
・ポーランド海洋の日(2025年6月21日)
・ポーランドナショナルデー(2025年10月1日)
ポーランドパビリオンの運営
ポーランドパビリオンの案内スタッフは、ポーランドの大学生が担います。科学・高等教育省との協力により、ポーランド国内のワルシャワ大学、アダム・ミツキェヴィチ大学、ニコラウス・コペルニクス大学、ヤギェロン大学、グダニスク大学、SWPS大学、ポーランド日本情報工科大学の学生を対象とした6か月間のインターンシップが企画されています。インターン生選考において特に重要な基準の一つが、日本語の習熟度でした。ポーランドパビリオンでは、ポーランドについて来場者に日本語で案内できる学生が、案内スタッフを務めます。
マルタ・ジェリンスカ代表代理はこう付け加えます。
「万博での冒険、ポーランドパビリオンを訪れる方々との交流、そして出展への関与が、ポーランド人学生にとって素晴らしい経験になると確信しています。万博への参加を通じて、ポーランドを代表する誇りを持ち、彼らの将来にとって貴重な経験を積むことができるでしょう。」
大阪・関西万博について
2025年日本国際博覧会大阪湾海域の人工島・夢洲で開催されます。161か国・地域と9つの国際機関の参加が予定されており
、会期は2025年4月13日から10月13日です。この間、2800万人もの来場が見込まれています。
大阪万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」であり、すべての人にとって良い暮らしとより良い明日を実現するために、グローバルに、そしてあらゆる隔たりを超えて活動することで、国や人々をひとつにすることを強調しています。













