2025年大阪・関西万博におけるポーランド共和国の集大成. ワルシャワで記者会見と記念ガラを開催

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130万人以上という過去最高の来館者数を記録したポーランドパビリオン。自主建設パビリオン部門において博覧会国際事務局より金賞を受賞するという栄誉とともに、大阪・関西万博への出展を華々しく締めくくりました。11月17日、ワルシャワにて万博出展を振り返る記者会見およびガライベントが開催され、大阪での半年間にわたるポーランドの取り組みが報告されました。

イベントには、政府・自治体関係者、文化・学術・ビジネス分野の代表者、企業関係者、クリエイターといったポーランドパビリオンの各プロジェクトに携わった方々、そしてメディア関係者が多数出席しました。ノルブリン鋳造工場をリノベーションしたレストラン MOXO にて、2025年大阪・関西万博で実施されたポーランドの経済、文化、観光、学術、地域プログラムの成果が紹介されました。

2025年大阪・関西万博でポーランドがおさめた成功

記者会見でポーランド共和国開発・技術省ミハウ・ヤロス政務官は、2025年大阪・関西万博がポーランドの経済力を示す格好の舞台であったことを強調し、次のように述べました。

「2025年大阪・関西万博ポーランドチームは、我が国を『革新的で投資に開かれた国』として国際社会に提示するという野心的な目標を達成しました。展示や特別イベント、地域・文化・学術プログラム、著名アーティストによるコンサートなどの多岐にわたる取り組みは、ポーランドの多様性、豊かな遺産、そして創造力を明確に示すものでした。」

大阪・関西万博ポーランド政府総代表のヤツェク・トムチャク氏は、2025年4月13日から10月13日の会期中におけるポーランドパビリオンの実績を報告しました。ポーランドパビリオンの成功は、来館者数の多さや国際的評価の証拠となる展示の受賞といったことからも明らかです。

ヤツェク・トムチャク氏は次のように語ります。
「2025年大阪・関西万博という世界最大級のプロモーション・経済・文化イベントにおいて、ポーランドパビリオンには130万人以上が来場し、最も人気のあるパビリオンの一つとなりました。また、博覧会国際事務局は、ポーランドパビリオンの『統一性・創造性・独自性』を高く評価し金賞を授与しました。48名の学生が日本語で来場者を案内し高い評価を得たことも大きな功績です。『未来を切り拓く遺産』というスローガンのもと、ポーランドの文化遺産が国家ブランドの源泉であることを証明できました」

また、ポーランド投資・貿易庁マグダレナ・スカルジンスカ副長官は、文化・観光プログラムの成果や他国パビリオンとの連携について次のように述べました。

– 7つの大規模コンサート(最大1.1万人規模)、パビリオン前や大阪・関西万博会場内での130回以上の小規模なコンサート、合計552回のショパンリサイタル、300回の手工芸ワークショップなど、ポーランドは際立った存在感を示しました。『Symfonia Symbiosis』『Jazz Suite』の初演、Unsoundフェスティバルのアジア版、映像作品『踊れ!農民たち』の海外初公開など、特別企画も大きな反響を呼びました。日本の方々から非常に良いリアクションをいただき、これらの取り組みは今後の日本からのポーランドへの観光客増加にも寄与すると確信しています。」

さらに、ポーランド投資・貿易庁ウカシュ・グヴィアズドフスキ副長官は、地域プログラムについて次のように総括しました。

「ポーランド投資・貿易庁はポーランド企業の宣伝や輸出支援、投資獲得支援を担当する機関です。これらの投資・貿易庁の役割は、2025年大阪・関西万博で果たされました。世界20位・欧州6位というポーランド経済の強さを示しつつ、11の県が地域ウィークを開催し、それぞれの文化・手工芸から投資環境まで幅広く発信を行ったのです。また、日本との協業可能性が高い分野において16件の経済視察も実施されました。また、大阪市とウッチ市の協定締結など、自治体間の新たな連携も生まれました。これらの活動を通じて、ポーランド投資・貿易庁は『地域から始まる国際協力』を推進する強力なパートナーであることを証明できたと思います。」

2025年大阪・関西万博におけるポーランドの遺産

記者会見の後には、ポーランドの2025年大阪・関西万博での展示、および大阪での万国博覧会期間中に実施された経済・観光・スポーツ振興、地域プロモーション、文化、科学・教育振興、そして広報・プロモーション活動などのプログラム全体を総括する盛大なガラが開催されました。

ガラの主目的は、ポーランドパビリオンプロジェクトの共同制作者およびパートナー、公式アンバサダー、そして成功を共に築いた学生たちを讃えることでした。ポーランドの各地域、各種機関、団体、大学を代表する来賓、展示キュレーター、建築家、そして半年間にわたりポーランドパビリオンの運営スタッフとして働き来場者の心をつかんだ学生が、国会議員、各省庁の代表者、大阪万博ポーランド政府代表、およびポーランド投資・貿易庁ボードメンバーからトロフィーと感謝状を受け取りました。伝統への敬意と現代性を結びつけた、創造的でダイナミックに発展するポーランドの姿を大阪で世界に示した偉大なるチームのメンバーが表彰を受けたのです。

この一夜を華やかに彩ったのは、大阪・関西万博期間中にポーランドのアイデンティティと文化的豊かさの発信に重要な役割を果たしたアーティストたちでした。アンジェイ・ヴィェルチンスキ、ナタリア・ククルスカ、L.U.C. と Rebel Babel Orchestra、コスマ・クルル、そしてSWADAのメンバーがステージに登場し、パフォーマンスを披露しました。さらに、ニコラ・コウォジェイチク率いるアンサンブルは、「Polish Jazz in Japan 2025」で大阪にて初演された『ジャズ組曲』の一部を披露しました。これらの完璧な演奏と熱気あふれるステージを通して、まるで大阪万博の会場そのものに戻ったかのような、唯一無二の感動が再びワルシャワで再現されました。 

海外におけるポーランドのイメージへの投資

ワルシャワでの記者会見とガラは、1年半にわたる準備期間と6か月間の展示期間を経て展開されたポーランドの取り組みを象徴的に締めくくるものでした。ポーランドは2025年万国博覧会において、現代的で革新的、そして世界に開かれた国としての姿を示し、文化、経済、科学、国際関係の分野において持続可能な資産を築き上げたのです。

ポーランド2025年大阪・関西万博への参加は、長期的な国際関係、経済的な認知の向上、学術協力、そして海外におけるポーランドの国家イメージへの投資であり、大阪で生まれたコネクションや新たに始まった取り組みにより、今後さらなる発展が期待されます。

Zdjęcia A. Stykowski

Zdjęcia A. Chmielewski

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