医療・医薬品産業

医療・医薬品産業は、特に近年急速に成長しています。ポーランドでも重要な役割を担い、人々の健康増進と福祉向上に寄与しています。

ポーランドの医療・医薬品産業

2022年、ポーランドにおける医薬品の生産額は140億ズウォティと、医療機器の生産額の2.6倍にのぼりました。

医薬品の生産額は横ばいであるものの、生産性の向上と原価管理の改善により粗付加価値は増加しています。

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日本市場に進出している、もしくは日本市場に進出する可能性のあるポーランドの医薬品・医療機器業界企業のカタログ

ポーランド製薬産業組合(PZPPF)に所属する、医薬品および活性物質の事業をポーランド市場で展開する大手製薬会社

企業名
事業内容 もっと見る
Adamed Pharma SA
ポーランド、ピエンクフ(マゾフシェ県) 1986年に設立されたポーランドの企業。株式資本は7億1840万PLN

製品は500 SKU、処方薬(RX) (循環器・心臓学、腫瘍学、糖尿病の治療、呼吸器系、その他)、市販薬(OTC):サプリメント、薬用化粧品、医薬品(目薬)。ライセンス契約  EUGMP認定

輸出先・地理的な方向
78ヵ国(ヨーロッパ、中東、アジア、アフリカ、ラテンアメリカ、オセアニア)

海外支店とその他の形態での営業活動
スペイン、チェコ、ベトナム、イタリア、カザフスタン、ウズベキスタンそしてスロバキア、ウクライナ

Biofarm Sp. z o.o.
ポーランド、ポズナン 1988年に設立されたポーランドの企業

製品は180 SKU、処方薬(RX)、市販薬(OTC)、サプリメント、化粧品、EUGMP認定

輸出先・地理的な方向
オーストリア、スペイン、マルタ、ポルトガル、スイス、イギリス、イタリア、ウクライナ、スウェーデン、アルバニア、クロアチア、キプロス、ギリシャ、コソボ、セルビア、パナマ、チリ、エクアドル、コロンビア、イラク、中国、ベトナム、カザフスタン、ウズベキスタン

海外支店とその他の形態での営業活動
ポーランド国外:長期的な協力関係(流通、ライセンス・イン/アウト)

Grupa Egis
EGIS POLSKA SP. Z O.O. の支社

処方薬(RX)循環器・心臓学、腫瘍学、婦人科学、皮膚病学、胃腸病学、薬、その他、市販薬(OTC)。高血圧治療や広い意味の心臓・循環器系の治療

輸出先・地理的な方向
Egisの製品を子会社、代理店、パートナーを通じて100ヵ国で提供

海外支店とその他の形態での営業活動
17ヵ国に子会社を設立

Gedeon Richter Polska Sp. z o.o
ポーランド、グロジスク・マゾヴィエツキ(マゾフシェ県) 外資系企業 Gedeon Richter の子会社

処方薬(RX):循環器・心臓学、腫瘍学、糖尿病、神経医学、精神医学、伝染性の病気、その他、市販薬(OTC)、GMP認定

輸出先・地理的な方向
Gedeon Richter は世界100ヵ国以上で活動するグローバルな革新的製薬会社

海外支店とその他の形態での営業活動
Gedeon Richter は日本、中国、アメリカなど100ヵ国以上のパートナーと協力。ポーランドでは1994年から活動

Glenmark Pharmaceuticals Sp. z o.o
ポーランド、ワルシャワ 外資系企業の子会社

処方薬(RX):精神医学、神経学、整形外科学、皮膚病学、アレルギー学、呼吸器学。市販薬(OTCサプリメント、薬用化粧品、GMP認定

輸出先・地理的な方向
Glenmark Pharmaceuticals は80ヵ国以上で製品を販売

海外支店とその他の形態での営業活動
30ヵ国にオフィスを持ち、ポーランドでは2008年から活動(Glenmark1)

Przedsiębiorstwo Farmaceutyczne LEK-AM Sp. z o.o.
ポーランド、ザクロチム(ワルシャワの近郊) ポーランドの企業

製品は80、処方薬(RX):精神医学、泌尿器学、呼吸器学、。循環器・心臓学、皮膚病学。市販薬(OTC):サプリメント、医薬品、化粧品。GMP認定

輸出先・地理的な方向
大部分は国内市場で販売。一部の製品は国際市場でも販売

海外支店とその他の形態での営業活動
LEK-AM は輸出事業の拡大に向けた取り組みを進めている

LEK SA(Sandozグループ、Novartisグループの一部)
ポーランド、ストリクフ(ウッチ県)

Lek SA製造施設の製品は処方薬(RX):鎮痛薬と抗炎症薬、糖尿病と高血圧に使用する薬。市販薬(OTC、化粧品。GMP認定

輸出先・地理的な方向
Sandoz 140ヵ国で医薬品を販売。ポーランドのLEK SAが製造する薬は60ヵ国に輸出

海外支店とその他の形態での営業活動
Sandoz は世界中に30の生産拠点がある。

Zakłady Farmaceutyczne POLPHARMA S.A.
ポーランド、スタロガルド・グダニスキ ポーランドの企業

製品は800 SKU。処方薬(RX):循環器・心臓学、神経医学、眼科学、胃腸病学、婦人科学。入院治療で使用する薬。市販薬(OTC)。サプリメント、化粧品と医療製品。医薬品製造用の有効成分(API)も生産。GMP認定

輸出先・地理的な方向
Polpharma製品は30ヵ国(中東欧、中央アジア)に輸出。有効成分(API)はアメリカ、日本、韓国など60ヵ国以上に輸出

海外支店とその他の形態での営業活動
海外市場ではB2C(直接および間接販売)、B2B販売、そして現地ディストリビューターとの協力し販売を実施している

Polpharma Biologics S.A.
ポーランド、ドゥフニツェ(マゾフシェ県) ポーランドの企業

市場性の高いバイオシミラーの開発を行っている。バイオシミラーは既存の先行医薬品の有効成分を基に開発され、患者の医薬アクセスを向上させ、コストの削減にも役立つ。例えばPolpharma Biologicsが製造したバイオシミラー「Tyruko」は再発寛解型多発性硬化症(RRMS)の治療に使用されている

輸出先・地理的な方向
さまざまな治療で使用されるバイオシミラー薬の幅広いポートフォリオを有し、世界の主要なバイオテクノロジー企業と協力

海外支店とその他の形態での営業活動
2016年にオランダのバイオテクノロジー企業Biocerosと協力を開始。2019年にSandoz社およびCoherus社(アメリカ合衆国)とバイオシミラー医薬品の商業化に関する契約を締結。2021年にTeva社と欧州市場およびカナダにおけるバイオシミラー医薬品の商業化に関する契約を締結

Tarchomińskie Zakłady Farmaceutyczne Polfa S.A.
(Polfa Tarchomin) ポーランド、ワルシャワ

Polfa Tarchominは4つの治療分野の医薬品を製造している:抗生物質・抗結核薬、ヒトインスリン製剤、向精神薬、皮膚病学の薬である。50種類の製品を120以上の剤形で提供。特に病院用の処方薬(RX)の製造を得意としている。注射用抗生物質の主要メーカーであり、病院市場での占有率は48% 。API(医薬品有効成分)の製造も行っている。市販薬(OTC)、医療製品、薬用化粧品、サプリメント、消毒用の薬剤、医療用マスクも生産。GMP認定

輸出先・地理的な方向
主に国内市場向けに製造し、輸出は全体の17%を占める

海外支店とその他の形態での営業活動
代表事務所、商業ネットワーク、ディストリビューター、エージェントなど、多様な輸出方法を採用

Vipharm S.A.
ポーランド、オジャルフ・マゾヴィエツキ(マゾフシェ県) 1988年に設立されたポーランドの製薬会社

Vipharm SAの薬は腫瘍学、緩和ケア、血液学、糖尿病学、神経医学、精神医学で使用されている。GMP認定

輸出先・地理的な方向
2008年からチェコ、スロバキア、ハンガリー、ドイツ市場で活動

海外支店とその他の形態での営業活動
チェコ、スロバキア、ハンガリー、ドイツに支店を設置。

Servier Polska Sp. z o.o.
ポーランド、ワルシャワ 外資系企業。ポーランドでのServierグループは以下の企業で構成される: Servier Polska sp. z o.o.;研究開発、マーケティングサービス Servier Polska Services sp. z o.o.;流通、会計、購買サポート Anpharm Przedsiębiorstwo Farmaceutyczne S.A.;ワルシャワにあるServierの世界で5番目に大きな製造拠点

Servier Polska Sp. z o.o.は新しい医療技術の研究を行っている。

Anpharm Przedsiębiorstwo Farmaceutyczne SAの製造施設では高血圧症、冠動脈性心疾患、心不全、2型糖尿病、うつ病、循環器・心臓病などの治療薬が製造されている。

GMP認定

輸出先・地理的な方向
ポーランド国内での生産の50%は輸出向けであり21ヵ国に輸出。それは主にEU諸国(フランス、リトアニア、ラトビア、エストニア、スロバキア、クロアチア、チェコ、スロベニア、ルーマニア、イタリア、ブルガリア、オーストリア、ハンガリー、ギリシャ、スペイン、マルタ、キプロス)およびミャンマー、セルビア、アイルランド、イギリスに輸出

海外支店とその他の形態での営業活動
フランスに本社を持つServier150ヵ国以上で活動。それぞれの世界の地域においては社の子会社が販売している。それらはEGIS:中東欧、Pharlab:ブラジル、Swipha:ナイジェリア、Biogaran:フランスのジェネリック薬市場のリーダー、である

Wytwórnia Surowic i Szczepionek BIOMED SA
ポーランド、クラクフ

BIOMED S.A. バイオテクノロジー研究所は、ワクチンおよびプロバイオティクス分野を得意とする企業である。

プロバイオティクスとは体内の微生物叢に良い結果をもたらす生きた微生物を含む製品である。ワクチンは感染症から社会を守るために使用される。会社は免疫刺激製品の開発も行っている。BIOMED S.A.IBSS製品には、多くの病気の予防や治療に使われるプロバイオティクス菌株が含まれる。提供しているのは医薬品、サプリメント、医療製品、化粧品である。GMP認定

輸出先・地理的な方向
10年以上にわたり、ヨーロッパ、アジア、アフリカ、オーストラリアの数十ヵ国に製品を販売

海外支店とその他の形態での営業活動
製品の登録、プロモーション、流通において海外パートナーと協力

Teva Pharmaceuticals Polska Sp. z o.o.
ポーランド、ワルシャワ

製造されているのは処方薬、OTC薬(市販薬およびサプリメント)。約500種類の製品が生産されている。それらは鎮痛薬、抗炎症薬、抗感染症薬、循環器・心臓病の薬、中枢神経系障害の薬、移植学の薬、腫瘍学の薬および皮膚病学の薬などが含まれている。GMP認定

輸出先・地理的な方向
Teva Pharmaceuticals Polska Sp. z o.o.欧州に薬を輸出している。クラクフ市にある工場の生産の65%を輸出。Teva Pharmaceutical Industries Ltd. は北米、南米、ヨーロッパ、アジア(中国、日本を含む)の60ヵ国以上の市場に医薬品および有効成分を輸出

海外支店とその他の形態での営業活動
Teva Pharmaceutical Industries Ltd.はヨーロッパ30ヵ国に研究所、製造施設、販売会社のネットワークを保有

ワルシャワ証券取引所に上場しているポーランド市場で事業を展開する製薬会社

企業名
事業内容 もっと見る
CELON PHARMA S.A.
ポーランド、キエウピン/ウォミャンキ(マゾフシェ県)

統合型製薬会社。その強いところは研究開発基盤が強く、完備された2つの研究所がある。がん、神経疾患、糖尿病、その他の代謝疾患の治療に向けた革新的な医薬品の開発を進めている。喘息用吸入薬の製造をしている。専門的なジェネリック医薬品(同等品)の製造・販売に力を入れている。GMP認定

輸出先・地理的な方向
スカンジナビア市場(デンマーク、スウェーデン、ノルウェー)。ドイツおよびイギリス市場への輸出拡大を計画。中国、メキシコ、サウジアラビア、南アフリカでの輸出販売の拡大

海外支店とその他の形態での営業活動
臨床試験プロジェクトにおける国際的なパートナーシップ。Glenmark、Viatris、Genericon などのビジネスパートナーを通じて、ポーランド国外での薬品の商業化を行っている。

Synthaverse S. A.
(旧Biomed Lublin Wytwórnia Surowic i Szczepionek) ポーランド、ルブリン 2015年からワルシャワ証券取引所(GPW)に上場

ポーランドの製薬会社。60種類の製品を製造。血清やワクチンの製造を得意とし、免疫療法(膀胱がん治療)を生産(処方薬、市販薬(OTC薬))、医療機器および試薬(生化学および医療ラボで使用するもの)を製造。国内すべての新生児が接種する結核ワクチンの開発者であり、そのワクチンは世界中で広く使用されている。

輸出先・地理的な方向
製品を50ヵ国以上に輸出

海外支店とその他の形態での営業活動
ヨーロッパ、アジア、南米の20ヵ国以上のビジネスパートナーと協力

BIOTON S.A.
ポーランド、ワルシャワ

BIOTON S.A.は、医薬品およびバイオテクノロジー製品の製造・販売を行う企業である。臨床的に重要で革新的な医薬品を製造しており、その中には組み換えヒトインスリンおよびその製剤、ヒト成長ホルモン、様々な抗生物質が含まれる。

ワルシャワ近郊のマチェジシュのBIOTON工場は世界でも最先端のバイオテクノロジー施設の一つである。インスリンの有効成分および製剤を生産。GMP認定

輸出先・地理的な方向
多くの国で製品を登録しており、同社のインスリンをヨーロッパ、南米、アジア、アフリカの20ヵ国以上で販売

海外支店とその他の形態での営業活動
国外および国内パートナーとの協力契約および販売契約に基づいて、ポーランド国外での販売を展開

Mabion S.A.
ポーランド、コンスタンティヌフ・ウツキ

S.A., CelonPharma Sp. z o.o, Genexo Sp. z o.o., Biotech Consulting Sp. z o.o., Bio-Centrum Sp. z o.o.

Mabion S.A. は、滅菌バイオテクノロジー製品の製造を得意とするポーランドのバイオテクノロジー企業である。最新の世代のヒト化モノクローナル抗体に基づくバイオテクノロジー医薬品の市場導入を目的に設立された企業である。標的療法の製薬技術により、がん細胞を選択して薬を作用させ、治療の効果を高め、毒性を低減させる。

Mabion Sp. z o.o. 6つの国内製薬会社により設立された企業である:Polfarmex S.A., Instytut Biotechnologii Surowic i Szczepionek BIOMED S.A., CelonPharma Sp. z o.o., Genexo Sp. z o.o., Biotech Consulting Sp. z o.o., Bio-Centrum Sp. z o.o.

輸出先・地理的な方向
アメリカのバイオテクノロジー企業 Novavax と協力。Nuvaxovidワクチンの成分であるSARS-CoV-2 rS活性物質の製造工程で製造・使用される中間体および物質の安定性試験を実施

海外支店とその他の形態での営業活動
CDMO(Contract Development and Manufacturing Organization)の成功に貢献する分野での国際協力を拡大中

ワルシャワ証券取引所に上場しているポーランド市場で事業を展開する製薬会社(ヘルスケア分野に属し、「医療機器・医療材料」カテゴリーに分類)

企業名
事業内容 もっと見る
Mercator Medical S.A.
ポーランド、クラクフ

使い捨て医療製品(手袋)、医療用包帯、繊維素材による保護製品(医療用衣類、手術用ドレープ)の製造

輸出先・地理的な方向
60ヵ国以上で事業を展開。自社製品および有名な国際ブランドを含む約120製品を提供

海外支店とその他の形態での営業活動
10ヵ国に子会社を設置

SDS Optic S.A.
ポーランド、ルブリン

光ファイバーオプトエレクトロニクス(電子工学)、分子生物学、免疫化学、最新の医療バイオエンジニアリング技術を統合した医療技術を開発している。また、特にがん、感染症、ウイルス性疾患、細菌性疾患、真菌性疾患に重点を置いて、診断機器や、生命活動を自然な状態でリアルタイムにモニタリングする技術を開発している。SDS Optic 1

さらに、HER2検査用の世界初のリアルタイムがん診断用光ファイバーマイクロプローブ「inPROBE®」を開発した

輸出先・地理的な方向
inPROBE技術のグローバルな商業化