ポーランドの星座 ― 2025年大阪・関西万博におけるポーランド共和国のフィナーレを飾る音楽イベント

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2025年9月30日、日本で最も格式高いコンサートホールの一つである大阪の「ザ・シンフォニーホール」にて、コンサート「ポーランドの星座」が開催されます。本公演は、2025年大阪・関西万博におけるポーランド文化プロモーション・プログラムの総括と位置づけられるイベントです。

この特別なイベントでは、ポーランドの作曲家ラジミール・デンプスキ(JIMEK)、ポーランド人ミュージシャン、そして日本のアマービレフィルハーモニー管弦楽団が共演し、数か月にわたるポーランドの万博出展を象徴的に締めくくります。本コンサートは、ポーランドパビリオンのテーマ「未来を切り拓く遺産」を芸術的に体現します。ポーランド文化が単なる過去の記憶にとどまらず、国境を越えて人々を鼓舞しつなぐ、生きた創造的な力であることを示します。

JIMEK – 新しい音楽言語の創造者

ラジミール・デンプスキ(JIMEK)は、若手世代で最も認知度の高いポーランド人作曲家の一人であり、その音楽作品は従来の音楽カテゴリーを超越しています。自身の楽曲、ヒップホップ、映画音楽、ジャズ、エレクトロニカを融合し、世界的に高く評価される独創的なプロジェクトを生み出しています。JIMEKのコンサートはしばしば交響楽のために設計されていない空間で行われ、オーケストラへの新鮮なアプローチと現代的な芸術的ナラティブの象徴となっています。

本人は次のように語ります。
「ポーランドのヒップホップや映画音楽、時にクレイジーでシリアス、さらにはポーランド民俗音楽といった私のレパートリーを、日本のオーケストラによる演奏で大阪で聴ける機会は、本当に特別なことだと思います。」

コンサート「ポーランドの星座」では、作曲家が観客をポーランドのアイデンティティと感性の旅へと誘い、遺産がいかに現代世界を鼓舞し得るかを示します。

ポーランドのミュージシャンと日本のアマービレフィルハーモニー管弦楽団

JIMEKのステージには、さまざまな音楽的スタイルと伝統を代表する優れたポーランドの演奏家が加わります。中でも注目すべきは、民族音楽とジャズ、そして現代音楽を融合したプロジェクトで知られるパーカッション奏者・マルチインストゥルメンタリストのホセ・マヌエル・アルバン・フアレス、ヨーロッパでもっとも才能ある若手ドラマーの一人であるイゴル・ファレツキ。そして力強いオーケストラ打楽器担当の、ゾフィア・プシビウ、オルガ・プシビウ、クシシュトフ・ニエズゴダ、ピオトル・ポワニエツキです。さらに、L.U.C.ことウカシュ・ロストコフスキ指揮の「Symbiosis Symphony」でも演奏を披露した日本のアマービレフィルハーモニー管弦楽団が再び登場し、ポーランドと日本の芸術的対話における重要なパートナーとして共演します。

音楽だけではない体験

大阪の「ザ・シンフォニーホール」は、日本で最初にクラシック音楽専用に建設されたホールです。その優れた音響と格式高い芸術プログラムで知られ、世界的なオーケストラやソリストを定期的に迎えています。この空間をポーランド共和国の大阪万博出展のフィナーレコンサートの舞台として選んだことは、本イベントの格式と国際的意義を強調するものです。

コンサート「ポーランドの星座」はまさに、視聴覚を刺激する体験です。ポーランドのアーティストチームが音楽と調和する特別な映像演出を用意し、メッセージ性をさらに深化させます。映像演出はコンサートの第二の語り手となり、観客を象徴と隠喩の世界へと誘うのです。投影される映像には、ポーランドを距離から眺めるという発想に関連し、宇宙や探査のモチーフが登場します。コペルニクス、スタニスワフ・レム、スタニスワフ・ヴィスピアンスキといった人物像を形作る星座や、クシシュトフ・ペンデレツキの楽譜から着想を得たモチーフが映し出されます。さらに、ポーランドの伝統に由来する植物のモチーフが日本の禅の美学と対比され、二つの文化の視覚的対話を生み出します。

万博におけるポーランド・プログラムの集大成

コンサート「ポーランドの星座」は、ポーランド史上最大規模の万博文化プログラムの締めくくりです。大阪では数か月にわたり、コンサート、展示、ビジュアルアートのプロジェクト、ポーランド各地域に特化したプログラムなど数多くのイベントが行われてきました。その一つひとつが、ポーランドが世界に向けて自国の創造性とアイデンティティを語る大きな物語の一部でした。この中には、L,U.Cことウカシュ・ロストコフスキによる「Symbiosis Symphony」、ニコラ・コウォジェイチクが万博のために特別に作曲したジャズ組曲、アジア初開催のUnsound Festival、そしてポーランド各地域の文化的豊かさを示す多くのプログラムが含まれています。フィナーレとなるこのコンサートは、伝統を汲みつつ未来を大胆に見据える国としてのポーランドを表現します。

意義深いフィナーレ

ザ・シンフォニーホールに最後の音が響き渡るとき、ポーランドは、自らの遺産が閉ざされた過去ではなく、世界を鼓舞し新しい対話の場を創出できる生きた創造的な力であることを示します。コンサート「ポーランドの星座」は、芸術イベントであると同時に、協力と相互理解の象徴でもあります。そして、2025年大阪・関西万博の最も重要なメッセージを体現するのです。

コンサートへのご来場へは、こちらから無料チケットをお申込みください。

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