医療における共感的デザイン:Medical Design Studioが病院を変える方法

Medical Design Studio社は、小児医療を中心に、病院内を温かみのある環境に変革することを目指す、学際的なデザイン事務所です。患者に安心感と癒しを与える環境づくりを通して、治療や回復を積極的に支援することに取り組んでいます。
そのアプローチの根底にあるのは「サルトジェネシス(健康生成論)」という考え方です。これは、良好に設計された空間がストレスを軽減するだけでなく、健康とウェルビーイングを積極的に促進できるという哲学に基づいています。
Medical Design Studio社のチームは、デザイナー、イラストレーター、グラフィックアーティスト、施工・製造の専門家など多様な分野のスペシャリストで構成されており、心理学者や教育者との連携も行うことで、真に全人的なデザインを実現しています。これまでのプロジェクトは小規模な改装から、病院全体の空間改革に至るまで多岐にわたります。
その実績は国際的にも高く評価されており、Medical Design Studio社は、世界的に権威あるInternational Academy for Design and Healthから、ポーランド企業として唯一2度にわたり最優秀賞を受賞しています。2021年にはMetro on Footプロジェクトがイノベーティブ部門で第1位、2024年には12 Floors Around the Worldプロジェクトが公共・民間空間におけるアート活用部門で第1位を獲得しました。
また、同スタジオは長年にわたり、ポーランドの小児医療支援団体「クリスマス慈善大楽団」と協業。CT検査室を魔法のような空間に変えるなど、子どもたちが安心して検査を受けられる環境を数多く手がけてきました。こうした取り組みにより、麻酔を必要としない検査も可能になるなど、医療現場に大きな変化をもたらしています。
Medical Design Studio社は、共感あるデザインが真に癒しをもたらす空間を生み出せることを、体現しています。そこには、尊厳・感情的な安心・前向きさが満ちているのです。
同社に関する詳細はこちら:www.meedicaldesign.pl/en












