フリデリク・ショパン──2025年大阪・関西万博におけるポーランドパビリオンの旅のお供

フリデリク・ショパンの音楽は、世界中の人々に通じる普遍的な言葉です。その時代を超えた優美さは、世代を越えて人々を魅了し続けています。ポーランドを象徴する存在として、偉大な作曲家ショパンがポーランドの文化への入り口を来場者に開いてくれます。
ポーランドパビリオンでは、建物に足を踏み入れる前から、建物の外に設置されたインスタレーション「やどり」でにショパンの音楽が響きます。この作品は、フリデリク・ショパン研究所との協力により制作されました。ワイヤレスヘッドホンを装着することで、著名なピアニストらによるショパン作品の演奏に没入できる体験を提供します。
ポーランドパビリオンを訪れる方々が共演者となる音楽スペクタクル
オーラは、100を超える独立したモジュールで構成された音と映像のアートインスタレーションです。ショパンの楽曲を民俗音楽や自然の音を取り入れることで、芸術的に再構成しています。自然素材の響きを活かしながら、デジタル制御されたオーケストラによって奏でられます。この作品の中核を成すのは、ショパンゆかりの地であるジェラゾヴァ・ヴォラ周辺から採取された柳です。
2025年大阪・関西万博の開催期間中(2025年4月13日~10月13日)、ポーランドパビリオン内ホールでは1日3回、ピアノリサイタルが行われます。様々なピアニストが登場予定で、その中にはショパン国際ピアノコンクールの参加者も含まれています。
また、ポーランドパビリオンのために特別に制作された映画『Timeless Chopin』も上映されます。このアニメーション作品は、アカデミー賞短編アニメ部門を受賞したBreakThruスタジオによって制作され、才能と意志があればどんな困難も乗り越えて目標を達成できるというメッセージが込められています。



2025年大阪・関西万博におけるショパン・ウィーク
ポーランドパビリオンの目玉企画のひとつが、8月28日〜9月3日開催のショパン・ウィークです。
この期間中には、2025年大阪・関西万博でショパン国際コンクールの入賞者である小林愛実氏とポーランド国立フィルハーモニー管弦楽団によるコンサートやショパン作品にインスパイアされたジャズコンサートが予定されています。また、第18回ショパン国際コンクールの舞台裏と参加者たちの物語を追ったドキュメンタリー映画『Pianoforte』も上映されます。さらに、フリデリク・ショパンの書簡に関するトークイベント、ショパンの人生や作品にまつわるクイズ大会、タッチパネルを用いたピアノのワークショップも開催予定。ご来場の皆様自身がショパン風のメロディを作曲する体験も予定しています。
8月29日には、歌手ナタリア・ククルスカと指揮者・作曲家・ピアニストのアダム・シュタバが、ポーランド国立フィルハーモニー管弦楽団とともに『Czułe Struny(やさしい弦)』というコンサートを行い、ショパン作品のヴォーカル&オーケストラアレンジを披露します。



On pic: Aimi Kobayashi | Photo by: W. Grzedzinski / NIFC
