展示

wystawa wejscie

遺産と創造力、そして人口知能

各分野の専門家の総力を結集したポーランドパビリオンの空間芸術(インスタレーション)は、ポーランド人が受け継いできた創造の遺伝子を、来館者に触れ合いを通して五感で伝えます。ここでは自然、伝統、科学技術が織りなすこの不思議な空間を、来館者は体感するだけでなく共創することになります。

展示企画者の紹介

展示企画は、KAFTIデザイン事務所のモニカ・ブラウンチュさん、GDYBYグループのエヴァ・キェルクロさんとスタニスワフ・ケンパさん、そしてヴィエスワフ・バルトコフスキさんが共同して担当されます。

モニカ・ブラウンチュ

KAFTI

エヴァ・キエルコ、スタニスワフ・ケンパ

GDYBY

Gdybyは、建築家のエヴァ・キエルコとスタニスワフ・ケンパによって設立されたデザインスタジオです。主に文化、芸術、博物館の分野で活動しており、展覧会やインスタレーション、その他のストーリーテリングのためのメディアを制作しています。特に体験デザインとインタラクティブな物語性に重点を置き、観客の印象を導き、象徴的かつ感情的な層を引き出すことを重要視しています。Gdybyは、ポーランド国内外の著名な文化機関と協力して多数のプロジェクトを手がけています。

ヴィエスワフ・バルトコフスキ

複雑系の研究者であり、インタラクションデザイナー。ワルシャワ大学に勤務し、AIの開発が人間の認知能力を低下させない方法などを研究している。アートの分野での活動の指針となるコンセプト兼マニフェスト「Matter of Code(コードの問題)」の提唱者であり、物理的なマターとデジタルマターの組み合わせから生じる創発的な特性を探求している。ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展ポーランド館の展示コンペティションでファイナリストに選出。さらに、システミックリスク分析センターおよびシンクタンク「Re-Imagine Europa」のフェローでもある。

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賞品

2025年大阪・関西万博ポーランドパビリオンは、国際博覧会事務局(BIE)が授与する最も権威ある賞の一つを受賞しました。
10月12日、EXPOホール「シャインハット」で開催された「BIEデー」の式典において、ポーランドは自国建設パビリオン(タイプA)の展示デザイン部門で、金賞を授与されました。

この受賞は、芸術、技術、科学、感性が交差する空間を生み出すために尽力した多くの関係者の努力が高く評価された結果です。BIE審査委員会は、一貫性と没入感のある動線設計だけでなく、展示内容の独創性、そしてポーランドパビリオンのスローガン「ポーランド—未来を切り拓く遺産」が示すメッセージ性を高く評価しました。

ポーランドパビリオンコンセプトの制作者は次のように語りました。
「アーティストとの協働によって生み出されたインスタレーションは、遺産と未来、伝統とイノベーションが融合する唯一無二の空間を形づくっています。私たちのコンセプトは、ポーランドの生きた遺産である『薬草』を核としています。現代技術を自然な形で取り入れることで、伝統とクラフトが幻想的な表情を帯びます。そして、展示の原動力となるのは、空間を鑑賞するだけでなく共に作り上げる来館者なのです。訪れた方々には、過剰な刺激にさらされることなく、私たちのメッセージをありのままに体験していただけます。」

半年間にわたり、ポーランドパビリオンが紡ぐ物語は万博来場者を日々魅了し続けました。

ポーランドパビリオンは、中規模パビリオン部門銅賞と、常設展示「創意の園」に対する 展示・エキシビション部門銀賞という、二つの名誉ある賞を受賞しました。